台中・彰化の高鉄駅から出発 名間郷および沿線観光地の活性化に期待
南投県は広大な面積と分散した観光地が特徴であり、大衆交通を利用した旅行を奨励し、地域交通を充実させるため、「台湾好行」が台中・彰化高鉄駅を結ぶ「八卦山線」を昨日開通しました。台中高鉄駅からは9人乗りのバスで中興新村を経由し名間郷の松柏嶺受天宮まで向かうルート、または彰化高鉄駅から大型バスで受天宮を経由して南投市に至るルートが利用可能です。このサービスは、早ければ来年末に開業予定の名間「松嶺之星」展望塔の利用者増加を目指し、中彰投エリアおよび八卦山の観光発展を促進することを目的としています。
「松嶺之星」展望塔の利用者育成を目指して
松柏嶺受天宮は、台湾全土で玄天上帝を祀る総廟で、八卦山麓の高台に位置し、彰化県を一望できます。また周辺には広大な丘陵地帯が広がり、台湾の手振り茶葉生産の重要な拠点となっています。毎年多くの参拝者が訪れる受天宮は、地域の観光と宗教の名所です。この地域をさらに盛り上げるため、南投県政府は付近に「松嶺之星」展望塔を建設中で、来年末の開業を目指しています。
台中ルート 中興新村経由 片道料金150元
県政府によると、「八卦山線」は昨日から2路線同時運行を開始しました。台中高鉄駅からのルートでは、9人乗りバスが中興新村、南崗工業区の台湾麻糬テーマ館、樹徳半山夢工場、猴探井を経由して受天宮に到着し、折り返します。このルートは1日2往復運行され、片道料金は150元です。
一方、彰化高鉄駅からのルートは大型バスで運行され、田中駅、受天宮、名間郷公所を経て南投市に至り、再び折り返します。こちらは1日3往復で、片道料金は100元です。
彰化ルート 田中駅経由 1日3往復
南投県の許淑華県長は、「八卦山線」の運行開始により沿線の観光振興に寄与するだけでなく、南投県にさらに1つの台湾好行ルートが加わったと述べました。同県は現在、全県市で最多となる16の好行ルートを持ち、特に受天宮付近で建設中の「松嶺之星」展望塔の利用者育成に貢献すると期待されています。この新ルートが観光産業の発展を促進し、住民と旅行者が積極的に利用することで低炭素観光を推進していくことを呼びかけています。